玉村豊男さん率いる千曲川ワインアカデミーは新聞やテレビなどで目にしていました。
全国から受講生が集まると聞いています。
この信州東信地域に小さくて個性的なワイナリーが増える・・・さわやかで明るいこの東信地域にとても似合っていると思います。
友人大工の紹介で知り合った安孫子さんもワインアカデミーの二期生。
Abbey’s Vines(アビーズバインズ)という名前で、いよいよ来年春に葡萄の苗を植えられるよう畑を手に入れ、将来の自分のワイナリーに向けて開拓をはじめたところです。
開拓のまず第一歩は粘土質の地盤の水はけをよくするための地盤改良工事、それと農業用倉庫です。その農業用倉庫の新築に友人を介し僕のところに相談がありました。
初めてその畑に行って思ったことは、
『なんと素晴らしい景観だろう!』
『ワインが似合う!』
玉村さんが構想している
『小さくて個性的なワイナリーがあちこちにできる。そんな素晴らしい地域にする。』
僕はこの畑からの景観を見て、そのイメージがすでに浮かんだように感じました。
その畑は立科町にあります。広々とした田園風景の向こうには浅間山が見えます。南傾斜で広い空を感じます。
安孫子さんには、ぜひ頑張って素敵なAbbey’s Vinesワイナリーを実現してほしいと思いました。
まずはその農業用倉庫。限られた予算の中でこの景色を損なわないように、この田園風景に溶け込むようなものを作れるよう協力したいと思いました。
そこでもし安孫子さんに時間が取れるならばセルフビルド方式での建築をしてはどうか?と持ちかけたところ、多少不安もあったとは思いますが乗り気になっていただき快く決意していただきました!
もちろん全面的にこちらで段取と工事をし、その経費はいただきますが、オーナーが自分でできるところは可能な限り自分でやり人工代を減らす。材料の原価は中間マージンなしでそのままオーナーに提示する。そんな建築方法です。個別発注方式のメリットも含まれます。
僕自身、自宅をセルフビルドしてきてその建築方法のすばらしさを身をもって知っています。今度はその方法を僕が応援できる人に提供したい。そんなことを思っています。
プロでない人でもやる気のある人ならきっとできる!
そして今現在基礎工事か完成し、工房で安孫子さんと一緒に構造の刻み加工が始まったところです。