石窯キットSW100LDを開発するにあたって、ドーム型にしたかったのは、ドームの形が上からや横からの外力に対して非常に強い形だからです。
圧縮力の強い素材からできているドームは周囲から力がかかればかかるほどより強固になります。
とても構造的に安定した形なのがドーム型ということになります。
※なお、かまぼこ型(トンネル型)とドーム型とは違うものです。ドーム型とは半球状の形のことを言います。
ドーム型にこだわったもうひとつの理由は、ドーム形状により理想的な熱の対流が生まれるからです。
上に向かった熱はドーム天井で四方八方に跳ね返りぐるぐると対流が生まれます。ドーム型の対流の特徴はさらに水平的な円運動がスムーズに発生することです。この対流により窯全体が理想的な熱の状態になります。
■ドーム型のピザ窯の対流の様子を実際の映像に収めました。水平円運動する煙に注目。
さらに、ドーム天井部に溜まった高温と炉床との距離は焼き加減に影響を及ぼすものと考え、SW100LDではこのドームを適度に低く抑えようと考えました。
窯内の上下空間の温度差は数百度にもなります。内部の高低差がありすぎると炉床温度も低くなります。
そのため石窯キットSW100LDでは高低差により対流を発生させることと、炉床付近の温度を確保することとの適度なバランスを大切にしてドームの高さを考えてあります。
対流熱(気体などに蓄えられて伝わる熱)といい、輻射熱(物、空気などを介さず放射波により伝わる熱:遠赤外線)といい、ドーム形状がゆえに炉床の中央付近に熱の焦点を効率よく集められるのがドーム型と考えられます。
そして“ナポリピッツァ”を焼くにはやはりドーム型の石窯(ピザ窯)でなくては!”、という単純なこだわりもあります。
石窯キットSW100LDのドーム窯本体(写真右)のみの販売にも対応しています。石窯の台や周囲の断熱をご自分で用意し、予算に合わせて窯本体だけSW100LDを利用することで、オリジナルの石窯を作ることもできます。
詳しくは
ドーム石窯本体