二連のピザ窯製作の続きです。
今日はこの上に断熱床板を敷き並べます。
断熱床板とは私が考えたものですが、熱が下に伝わらないように素材を吟味して作ったものです。
その上に100mm厚の断熱床板を接着しながら敷き並べます。
この断熱床板の素材は和田・下諏訪地域からとれる黒耀石を原料とした地元のパーライトを利用しています。
さらにその上に、防火板を接着します。
二つ、くりぬいてあるところに石窯本体の炉床を設置します。
炉床の下層部分を設置したところです。
右と左と違う炉床を設置します。
右にはこの上に遠赤外線を豊富にだす溶岩の炉床を、左は高熱伝導率の特殊セラミックス粉末からできている耐火キャスタブル素材で炉床を作っていきます。
左は少しマイルドですが、ピザ専門店には好評です。
私たちが作る石窯には大抵温度センサーを埋め込みます。1000度近くまで測定可能で、デジタル表示させます。
写真は特殊セラミックの炉床を作成する直前です。右端に温度センサーを埋め込んでいるところ。
右の溶岩のドーム本体は組みあがりました!
左の特殊セラミック炉床のドームも組み上げるところです。
ドームの部品のつなぎ目にはファイバーキャストという耐火パテを塗りつけて隙間が無いように密着させていきます。右手前のコテなど左官の道具が非常に塗りつけやすいです。
ドーム部品接合後にも、内側と外側からさらに耐火パテを隙間に押しこんで丁寧に埋めていきます。
この作業には写真で使っている硬いスポンジが大変重宝します。本来コーキングを均すための道具です。
はみ出たファイバーキャストは濡らしたスポンジでふき取ります。写真は窯の内部の作業の様子です。
炉床を汚さないように、ビニールで覆って養生しています。
これは窯口から出る煙を集めて煙突に導入するチャンバーという部品です。
このチャンバー部品は地元和田の中村鉄工所さまに依頼して作っていただいています。
ものすごく綺麗な仕上がりで、もうすでに何十台もお世話になっています。近くにこんな素晴らしい高い技術を持った会社があり、このピザ窯の一番のかなめでもあります。
本当に感謝しています。
翌朝です。
前の晩のうちに2台完成させました。
朝から慣らし焚を開始しました。
数日間焚いて水分を抜いていきます。
続きは、また後日。