『自遊の森』にピザ窯を組み立てに行きました【前半】

3月25日と4月2日の2回に分けて富山県南砺市の桜ヶ池公園 『自遊の森』にピザ窯(SW100LD総合キット)を組み立てに行きました。

『自遊の森』は大きな池の周りにある南砺市の公共施設で、バーベキューやピザ焼き体験などができ、桜湯という露天風呂付の温泉施設もあり、コテージで宿泊もできる施設です。特に全天候型のバーベキューハウスは巨大な屋根に覆われていて迫力があり圧巻です。雨が降っても心配無用!ファミリーや大人数の団体でも楽しめる素敵な公園です。

jiyuunomori2

『自遊の森』ホームページ http://s-jiu.com/


『自遊の森』では、ピザ焼き体験ができます。80人の団体でやることもあるそうで、とても人気があるようです。
そして今回、SW(ササキウッドワーク)の石窯キットを導入していただくことになりました。『自由の森』のピザ窯としては4代目になるそうですが、SWのは今回が初めてです。今回組み立てる石窯には大きな特徴が二つあります。

  • 1つ目の特徴は『軽量化』です。
    見た目では分かりませんがが、素材は軽量化に徹しています。本来このSW100LD総合キットは1330㎏あります。台を含んだ内径1mのピザ窯にしては、これでも軽い方です。しかし、今回さらに300㎏以上の減量に挑戦し、総重量は1トンを切る、990㎏!の軽量ピザ窯に成功しました。屋根も含まれた重量です。外装タイルの重量は含まれていませんが、使い込んで水分が抜ければさらに100㎏近く軽くなります。
  • 2つ目の特徴は動かせること』です。
    これはオーナーのアイデアですが、脚には一つ400㎏の荷重に耐えるキャスターを4か所取り付け、人力で押して移動できるようにしたことです。ただし、ブレーキがないので平らな固い地面でのみ、人力で動かします。夏は屋外施設で、冬は屋内で使う予定です。
    遠い場所に移動する時は専用治具を使って、クレーンで吊り、トラックでどこまでも動かせます。イベント会場にも出向けます!

  クレーンによる吊り上げ  トラックに載せて

 


さて、それでは組み立ての報告です。

【前半の組み立て】

先月3月25日(水)には木製の台からドームの窯本体までを組み立てました。
組み立てに参加した人数は6人位です。朝9時、組み立てスタート。

  自遊の森4-1約1時間後にはキャスター付きの木製の台が完成!
さらに1時間で燃焼支援装置と高温温度計を2種類設置しました。一つは窯内部の空気の温度計。もうひとつは蓄熱温度計です。今回はこの蓄熱温度計センサーを炉床の直下に設置し炉床の蓄熱温度が分かるようにしました。

お昼までに断熱床板までが完了しました。午後は溶岩炉床とドーム本体を組み立てました。

ドームの組み立てには、隙間をふさいで、一体化させるためにファイバーキャストという耐火材を使います。これは、少々扱いづらく、紙粘土のような素材ですが、水で薄めて適当な柔らかさに調整することがポイントになります。たびたびビニール袋に水を加えて良く混ぜながら施工しました。左官ゴテを使うとやりやすいです。

ドームの組み立てでは微調整に若干手間取りましたが、午後4時には完成し、初日の組み立てはここまで。要した時間は正味6時間でした。

 


このあとすぐに慣らし焚きに入りました。初日は200℃以下で約2~3時間くらい弱火で焚きます。枝のような細い薪、木炭などを使いました。徐々に水分を抜いていきます。急激な加熱は水蒸気爆発を起こすので慎重に…。

自由の森3

 

二日目以降はだんだんと火力と時間を増して約1週間、自遊の森のピザ職人『マッちゃん』に慣らし焚きをしていただきました。

カテゴリー: 石窯(ピザ窯), 製作 タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です